#アウトソーシングによって多様性を引き起こす


虫たちが活発化する季節の到来

夏です。わたし昆虫大好きです。数年前からオオクワガタの飼育観察を続けていますが、いよいよ活動が活発化する季節になります。昨年8月、小さな卵から孵化した幼虫は土(オガクズを発酵させたもの)の中で体長5~7㎝にまで成長し、サナギになるため蛹室(ようしつ)と呼ばれるまるい部屋を作ります。その中で徐々に脚と顎が伸び、茶色く変色、1ケ月後には成虫になります。サナギがゆっくりと脱皮し、大顎と羽を伸ばした真っ黒い成虫になる瞬間はご覧になったことのない方にはぜひ一度、経験していただきたい感動的な瞬間です(虫が苦手な方ゴメンなさい)。昆虫といえばファーブルですが、今回はダーウィンの話。

意外と冷酷だった進化論

ビジネスシーンで多用される「強いものが生き残るのではなく、変化できるものが生き残る」というフレーズ。ダーウィンが唱えた進化論(種の起源)からの引用であるといわれていますが、実際「種の起源」にはそのような文面は見つけられません。進化論の中に記されているのは、偶発的な自然淘汰。たまたま温暖化したから暑さに強い方が生き残ったとか、干ばつが続いたから渇きに強い方が生き残ったとか、何かの理由で食物連鎖の上にいた生物が絶滅したから・・・。そういう理由らしいのです。偶然起こった変化にたまたま適していたものだけが生き残ったということです。キリンは願ったから首が伸びた訳ではなく、首の短いキリンは低木の葉を食べつくしたため生存競争に勝つことができなかったので、たまたま突然変異により彼らより少し首の長かった子だけが生き延び、その子孫のなかでもたまたま首が長かった子だけが同じ理由で生き延びた・・・。それを長い時間の中で繰り返し、今のキリンのような長い首になった・・・。信じたくない。望んだから、夢見たから、それを叶えることができたのだと言って欲しかった。しかし現実はクールです。

多様性のイメージ

ビジネスにおける多様性の実現

ビジネスシーンでもう一度これを応用すると、生き残りに必要なキーワードは「多様性」。いろいろなアイデアが誕生と成長を繰り返し、予測できない未来にそのうちのいくつかが生き残っている。不確実性の時代といわれる今、市場環境を調査し時間を掛けて綿密に計画されたプロジェクトが確実に成果を上げられるとは限りません。しかし一つの新規事業の立ち上げにはヒト・モノ・カネと多大なリソースを必要とします。限られたリソースをでたらめに消耗する余裕のある企業などどこにもないでしょう。新規事業としてふさわしいアイデアを生み出したとしても、立ち上げから実践・運用までを自社内で完結することは非常に困難で、仮に準備できたとしても多大な時間と労力を要します。またその拡大した投資への回収ハードルが高まることで、初期衝動が鈍ってしまうかもしれません。営業サポートやデータ集計などの事務や販売支援やユーザーサポート、または物流業務など・・・。新規事業のスタートアップを実現するためには、これだけは切り離せないと考えがちな業務も思い切ってアウトソーシングすることも必要です。アウトソースすることでプロジェクトに機能だけでなく、自社にない思想やノウハウが加わり、さらに多様性が高まるのではないでしょうか。動植物の歴史においては他の種と交わることで新種を生み出し、それが進化の原動力となっていたといわれています。アウトソーシングすることによって交雑による品種改良のような良い作用や突然変異が生まれることもあるかもしれません。

YRK&には業務の一部分だけではなく、目的とゴールを共有・理解し、実践できるBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)チームが存在します。新規事業立ち上げの際にはぜひご相談ください。

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株式会社 YRK and
365事業統括責任者
杉浦 太一 Sugiura  Taichi
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株式会社 YRK and
365事業統括責任者
杉浦 太一 Sugiura Taichi

1996年 株式会社 YRK and入社。事業部員として営業を担当する。事業部課長を経て、2015年 これまでBPOセンターの運営管理を行っていた365事業部に企画・運営・開発営業を統合した部門を新設。またメンテナンス/デリバリー拠点となる八尾M.I.D.ベースを事業統合し、365事業責任者としてサービス拡充を行う。

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