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TOP TALK
YAMAGUCHI HIROYUKI
YRK& TOKYO コミュニケーション・コンサルティング室 エグゼクティブプロデューサー
山口 博之
私がリブランディングに携わる中で、気がついた事。それはリブランディングはブランドを作り替えるのではなく、磨きなおすという感覚が重要であると言う事です。歴史のある企業様であればあるほど、どのような手法で価値を再抽出し、磨きなおしていくかがキーになってきます。
まずはアウターブランディングのコミュニケーションです。企業様が生活者に情報を発信する場合、『私たちはこんな企業です!こんな商品です!』とコミュニケーションする設計そのものを見直します。ここでのポイントは、コミュニケーションの設計をどこから始めるかです。商品がお客様の手に触れるところから考え、その前に遡って考えていきます。また、商流やその周辺に関わる人たちの動きをきめ細かくひもとき、同時にお客様にわたってからをも想定。最後に媒体をどうするか、どの枠でものを言うか、を選定します。このあたりが、広告宣伝的な考え方と違うところかと思います。広告宣伝の領域から入ると、どうしても媒体先行のプッシュ型になってしまい、本質の磨きなおしにたどり着きにくくなります。
また、ブランドを育てたいという場合は、お客様が商品を手にした後の部分に比重を置いて考えます。それを点ではなくストーリーとして設計する事が重要だと考えています。
もう一方がインナーブランディングのコミュニケーションです。この領域が疎かになっていると前項のアウターブランディングの効果が十分に発揮されません。
アウターブランディングがお客様の手に触れるところを起点に設計するとなると、どうしてもここに行きつきます。歴史の長い企業様ほど、時間とともに様々なものが絡み合って、どこから手を付けるかが、わからなくなってきているのではないでしょうか。我々は人事組織コンサルティング会社ではありません。ですので、できることは関係各部署の『キモチのデザイン』になります。その商品やサービスが、お客様にどのように支持されたいのか、そういった想いを再構築・再定義し、リブランディングしていきます。
また、私たちがこの領域を重視する理由の一つに、日本にはまだインナーブランディングとアウターブランディングを同時に考えられる会社が少ない実情があります。広告宣伝会社、マーケティング会社、コンサルティング会社は、それぞれの業務区分の上に成り立って提供できるサービスであり、縦割りの役割分担で動くことが多いのです。我々YRK&は120年余りにわたって多数の企業様を見てきたからこそ、その垣根が企業様側の課題解決にとって問題になっていると気づきました。
YRK&はアウターとインナーのブランディングを同時に考えられる企業として、世の中に貢献できればと考えております。
CEO/代表取締役 中許 将一
2008年 大手エンターテインメント事業会社から、「株式会社 YRK and(旧株式会社ヤラカス舘)」入社。伝統を温めながら新しき事業へ積極的に新事業推進、新カンパニー設立、海外進出など、社内外を含めた多くの変革に取り組み新しい領域に挑戦。2016年に代表取締役社長に就任。事業ピボットに即して、2018年に「株式会社YRK and」に社名を変更。現在「事業コンサルティングファーム」を事業とドメインとし、あらゆるソリューションを開発。リブランディング、SDGs導入、DX推進、D2C事業支援などのコンサルティングサービスから、オンライン展示会のITサービス「デジ展」なども開発し、ITサービス領域にも参入。2019年、グループ会社「株式会社BRING(旧株式会社アドパック)」代表取締役就任。遠隔接客サービス「バタラク」をローンチし、新領域の事業サポートも行ます。
CMO/取締役 兼YRK&TOKYO 代表 深井 賢一
1989年4月 株式会社 YRK and入社。マーケティングプランナーとして、ヘルスケアメーカーのカテゴリーマネジメントやストアマーケティング、スーパー・ドラッグストアの売場開発などを得意とする。2001年 スーパー・ドラッグストアの店頭支援を行う「ストアマックス™」を立ち上げ。2004年 東京本部統括、2008年 執行役員東京支社長、2017年 YRK& TOKYO 代表 執行役員就任。TMOT プラットフォームカンパニー・UCIカンパニーなどを率い、現在、東阪事業戦略室にて活動。
CBO / 事業統括本部 執行役員
兼シニア・クリエイティブディレクター 戸田 成人
2008年株式会社YRKand入社。広告会社にて大手飲科·食品メーカー、通信会社、アパレルメーカーなど、主にメーカーブランドのクリエイティブを担当。現在はYRK&コンサルティング事業執行役員 兼CBO。ブランディングに特化したクリエイティブディレクターとして活動。2017年からスタートさせた「リブランドコンサルティング事業」を軸に、事業再生支援を行います。ブランドの磨き直しから、インナーブランディング、自社プラットフォームの活用や、ブランドグロースのBPO(ブランドの成長フェーズのアウトソーシング)導入までを一貫したプログラムに反映。組織コンサル領域までを行うCX支援や、ビジネスイノベーション支援も同時に行い、事業再生にコミットしたリブランディングを提供します。
CDO 兼 DXコンサルティング事業統括 橋本 航太
2003年株式会社 YRK and 入社。 営業・マーケティングプランニング職を経て、多数の業種のマーケティング支援を担当。2012 年から、愛用者を起点としたマーケティングメソッド「TMOT(Third Moment of Truth)」をコンセプトとした新事業部門のカンパニー代表を務め、自社ASPサービス(C-SO/MiiNA)の開発、マーケティング、セールスの統括責任者として従事。 現在、YRK&のCDO(Chief Digital Officer)及び、DXコンサルティング事業責任者として、クライアント事業の活性化/再構築を目的としたDXプロジェクトに多数参画。
365事業部 事業統括責任者 杉浦 太一
1996年 株式会社 YRK and入社。事業部にてBtoB企業から、大手メーカーなど多岐に渡るクライアントを担当。以降、事業部課長に就任。2015年、BPOセンターの運営管理部門を「365事業部」として進化させ、企画・運営・開発営業を統合した部門として新設。またメンテナンス/デリバリー拠点となる「八尾M.I.D.ベース」を事業統合した、365事業統括責任者に就任。現在、データドリブンに対応する「A&D Dept.」を立ち上げるなど、さらなるサービス拡充を行う。
SDGsコンサルティングチーム シニアマネジャー 木村 有香
1998年 株式会社 YRK and入社。2011年社内の新規事業構築プロジェクトを推進し、「持続可能な生活(社会)の構築をITとマーケティングを通してサポートする」ことをビジョンに、人や地球にやさしい商品・サービスであるソーシャルプロダクツ専門のショッピング・情報サイト「SoooooS.(スース)」の立上げに参画。現在は、企業のSDGs本業化を通じ、生活者・企業の力で社会的課題を解決・緩和する世界の実現を目指す。
ブランドクリエイティブユニット
エグゼクティブプロデューサー
山口 博之
1988年3月 株式会社 YRK and入社。事業部門にて繊維メーカー、大手流通など、多岐にわたるクライアントを担当。2009年東京事業部にて事業本部長に就任。2016年 「コンパクト・コミュニケーション®」を立ち上げ、コミュニケーションデザイン領域での事業を推進。翌年に「リブランドコンサルティング」メソッドを開発し、コンサルティング事業を開始。現在ブランドクリエイティブユニット(BCU)エグゼクティブプロデューサーとして活動。