コンサルタントコラム_プロジェクトマネージャー視点から視る、ブランディングプロジェクトを成功に導く3つのポイント_TOP_image(リブランドならYRK&)(BtoBブランディング)


Index

  1. 変化してきた、3つの企業ニーズとは?
  2. 成功するプロジェクトの3つのポイントとは?
  3. 変わるべきものと、変えてはいけないものを見極める

時の流れの速さは、恐ろしいものです。私はこの4月で、YRK&に入社して24回目の春を迎えました。

23年のうちの大半の時間を、お客様と直接の接点を持ちお話させていただく、プロジェクトマネージャー(PM)として過ごしてきました。さまざまな業種のクライアントとお仕事をさせていただき、そこで培った経験と人脈こそが、私にとっての大きな財産となっています。

20年前と今とでは、当然多くのことが異なります。リモートワークもない、ノートPCも支給されていない、スマホもSNSもない。一体どうやって、当時は仕事をしていたのでしょうか(笑)。

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会社の名前も変わりました。

123年続いた「ヤラカス舘」から、「YRK&」へ。それは単なる社名変更ではなく、クライアントにとっての真の事業伴走パートナーでありたいという、私たちの意思表示、すなわち“リブランディング”でもありました。

私たちは、皆様にとっての「パートナー」になれているでしょうか?

その答えは、これから先の皆様とのお仕事の中で、ご評価いただければと思いますが、今回お話ししたいのは、特にここ数年、クライアントから私たちにご要望・ご期待いただく内容が、明らかに変化してきている、ということについてです。その変化の中に、現在そしてこれからの経営・マーケティング推進において、ますます重視されるであろうポイントがあるように思いますので、以下に綴ってみます。

変化してきた、3つの企業ニーズとは?

私が入社してから十数年の間、旧社名「ヤラカス舘」はマーケティングエージェンシーを標榜していました。さまざまな形で、クライアントの業績に貢献することを目指し活動してまいりましたが、中でも私は、メーカー企業のプロモーション領域のお仕事を多数経験してきました。

YRK&に変わって4年。

事業コンサルティング会社としてクライアントのご支援をさせていただく今、頂戴するご相談内容も、大きく変わりました。その変化を3つに整理してみます。

① 視点は短期から長期へ=“ブランディング”が重視される時代

成果を求める時間軸が、より長期的に変化してきたことです。もちろん、短期的に売上や利益を生み出すことはとても重要ですし、そこを追い求めるためのご相談も、多数いただいています。ですが、不確実性を増す時代の中で、根本的な「ありたい姿」を描き、持続可能なブランドとして適応していくべく、着実に道筋を歩んでいく。そういった、長期的な視点での取り組みの重要度が、以前にも増して強くなってきているようです。

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② 仕事の取り組み方は、“オリエン型”から“共創型”へ

クライアントと私たちとの関係性も、変化してきました。オリエンテーションに対し課題解決をする、という形だけでなく、一緒になって、「課題を整理する・課題を見つけ出す」という所から取り組ませていただく、共創型プロジェクトのお仕事が増えました。

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オリエン型と共創型、どちらが正解というわけではありません。

ですが、多様性を増す今の時代においては、「課題を定義する」ということ自体が重要度を増し、そこに経営者や社員自ら知恵を出し合うというプロセスが大切になってきているようです。

③ 事業成長の鍵は、経営者や従業員の“内発的動機づけ”である

私たちは常に生活者を基準に物事を考えていきますが、加えて、社内の方々が「何のために、どこを目指して、何をやっていきたいのか」という、内発的動機づけの重要度が増してきています。これは、クライアントの経営層の方とお話していると、特に感じます。実際に、「自社のパーパスを改めて定義したい」というご相談や、「リブランディングのプロジェクトを通じてメンバーの士気を高め、ひいては次世代リーダーを育てたい!」といったご要望をいただくこともあります。「社員がイキイキと働ける会社」は、今も昔も変わらぬ、経営者の大きな目標のひとつかと思いますが、昨今はそれを、形や活動で表すことが、より一層求められているようです。

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成功するプロジェクトの3つのポイントとは?

このように、いくつものプロジェクト形式のお仕事に携わらせていただくようになり、成功するプロジェクトのポイントも見えてきました。ここでは、以下の3点を挙げてみます。

1点目と2点目は、言わずもがなのことかも知れませんが、やはりここが重要なポイントです。

① 経営層や関与者との“意思統一”

当たり前のようで、難しいことです。だからこそ私たちは、社内関与者を巻き込んだ「部門横断型プロジェクト」をご提案しています。プロジェクトのスタートは必ず「経営者の方の想いを聴くこと」からスタートさせます。

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② 周囲を巻き込むのはやっぱり、ご担当者様の“熱意”

そして、経営層や関与者との意思統一に欠かせないのが、プロジェクトリーダーの方の熱い想いです。意思を統一させるためには、同じベクトルに向かうプロジェクトメンバーの意識を創ることこそが重要であり、これが我々YRK&の第一ステップのお仕事といっても過言ではありません。もちろん私たちも、その想いにお応えできるだけの熱意を持って、プロジェクトに携わらせていただきます。

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③ TAKERから“GIVER”発想へ

付け加えて、「いいお仕事だな」と私たちが実感できるのは、何かを得ようとするだけでなく、“GIVE”の発想がそこにあること。世の中に価値を提供し、それが世の中への貢献につながる仕事。これも、もはや言わずもがなの時代かも知れませんが、やはりGIVE発想の有無で、そのプロジェクトの熱量も変わってくるように思います。そして、そういった想いを強くもっていらっしゃるクライアントとのプロジェクトに携われることが、私たちの喜びでもあります。

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変わるべきものと、変えてはいけないものを見極める

こうして書いてみると、成功するプロジェクトのポイントは、今も昔も、根本的には変わらないのだろうと思います。時代に応じて変化すべきことと、いつの時代も変わらず大事なこと。その両方を、まずはしっかりと整理し認識する。これも、ブランディングにおいて重要なポイントではないでしょうか。

変化に対して“しなやか”に適応し、それでいて強固に芯が通っている。

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まさに、そういうブランドづくりを目指して、これからも共に汗をかいてプロジェクトを走らせていきたい。いよいよ、40代も後半戦に入りましたが、まだまだ頑張らせていただく所存です。


千葉大嗣_カジュアルショット(リブランドならYRK&)(BtoBブランディング)


株式会社 YRK and
ブランドプロデュース Div.
プロデューサー
千葉 大嗣
Writer

株式会社 YRK and
ブランドプロデュース Div.
プロデューサー
千葉 大嗣

1999年株式会社 YRK and入社(当時の社名は株式会社ヤラカス舘)。長年プロデューサーとして、クライアントの業績向上を目的とした、多岐に渡る業務に従事。その他に、イベントコンベンション運営、コンタクトセンター運営、受発注センター立ち上げ、財務部門等、様々な業務に携わった経験を活かし、幅広い視点でクライアントの課題発見~解決に取り組む。2020年、リブランディングを専門としたプロデューサーチーム「ブランドプロデュース事業部」を設立。クライアントとの共創型プロジェクト運営を推進する。

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