2023.08.03
1968年創業の株式会社笏本縫製は、岡山県津山市にある縫製会社です。今回のトップ対談では、廃業寸前という窮地から、「笏の音」ブランド成功に至るまでの成功の裏側を余すことなく語っていただきます。OEMの会社がいかにして自社ブランド立ち上げに至ったのか、総理大臣に身につけてもらうネクタイブランドにまで成長した軌跡を動画コンテンツでお楽しみください。
OEMから自社ブランド立ち上げとなると、社内・社外のハレーションも大きかったのではないでしょうか。企業として、自社ブランド立ち上げという決断に至った背景をお聞かせいただけますでしょうか。
もともと、自社ブランドの立ち上げに対する好奇心は社員もみんなあったのですが、当時は、前向きな意見ばかりではありませんでした。心配が先に立ってしまって、「本当にそれをやっていいのか?」「取引先から本当に仕事がなくなるんじゃないか?」「ゼロになったらこれだけじゃ食べていけないぞ!」みたいな不安な声が多く上がりましたね。ですが、やっぱりやらなければならないということは全員共通認識でありました。最終的には、僕のやらないと潰れるからっていう一押しで、ブレーキを少しかけながらですが、少しずつブランドを大きくしていきました。
新しいことに挑戦する時、変革する時っていうのは、否定的な意見も出てきますよね。そんな中、ただ諦めるのではなく、まずは社長自らが行動して成功体験を増やしていくことで、社員たちの意識も変わってきたのですね。
「笏の音」をここまで成長させるには、色々な苦労があったと思いますが、ブランド成功に至ったきっかけはなにかありましたか?
実は、私が代表取締役という立場になった1年目が大赤字だったんです。コロナで動けないし、OEMの方もどんどん売上が下がっていって、2021年は本当に打つ手がなくて苦労しました。そんな状況から一転するきっかけとなったのが、ある人物との出会いです。その方は目が見えない方で、よく電話で注文をしていただいていたのですが、イベントで直接お会いする機会があって、その時にいただいた言葉が忘れられないほど嬉しかったんです。
なるほど。その方との出会いは「笏の音」にとって、すごく重要なキーになったんですね。その忘れられないほど嬉しい言葉って・・・?
続きは動画でお楽しみください。
事業の変革を通じて、様々な危機を乗り越え、時代の牽引者となった、企業家・経営者様に焦点を当てたプロフェッショナル同士の対談記事です。
過酷な経営者業を生き抜くための、事業変革やリブランディングのヒントになれば幸いです。