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【開催レポート】関西の大手企業7社が集結。「組織内の攻略法」と「根回しの技術」を、本音でシェアする夜。次世代リーダー限定サロン『Leader’s BAR &』第1回を開催。

, 2026/08/21
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2026年8月6日(木)、大阪・本町のとあるビストロにて、YRK&主催のビジネスサロン『Leader's BAR &』の第1回を開催いたしました。

「関西エリア限定・次世代リーダー向け招待制ビジネスサロン」というコンセプトのもと、業種の異なる7社から、課長・部長・事業責任者クラスのリーダーが集結。参加される全員が主役となって自社のリアルなボトルネックに向き合い、参加者全員でその突破口を練り上げるという、これまでのセミナーとは一線を画す形式で行われました。

本稿では、当日の議論の様子をダイジェストでお届けします。

2608_座談会_Features


なぜ、今「リーダーが集う場」が必要なのか

YRK&は創業130年、これまで約2,000社の企業と向き合ってまいりました。その中で見えてきたのは、業種や規模が異なっても、経営層とミドル層の間に立つリーダーたちが抱える悩みには、驚くほど共通点が多いという事実です。

本音を言いたくても言う場がない。社外の知見を借りたくても、繋がりがない。そうした"孤独なリーダー"たちが、社内の常識という見えない壁を越えるための「秘密基地」を作りたい。それが『Leader's BAR &』です。

Moderator-戸田
Moderator-上野

Ambassador-池野靖典氏

Ambassadorには大手アパレルメーカーのマーケティングマネージャー・池野靖典氏を迎え、Moderatorは株式会社YRK and 取締役の戸田と、執行役員 上野大輔が務めました。


集まったのは、「業績は悪くない。しかし、何かが詰まっている」企業ばかり

今回の参加企業に共通していたのは、「業績不振」ではなく、「成長が鈍化し、社内の壁に阻まれている」という点でした。

日用品、食品、資材商社、アパレルなど業種は多岐にわたりますが、参加した7社はいずれも創業数十年を超える、いわゆるオーナー企業。売上規模・歴史ともに日本を代表する企業でありながら、次のような共通の悩みを抱えていました。

  • 業績は好調にもかかわらず、社内のエンゲージメントは低下している
  • 現場とマーケティング・営業の間で、意思疎通が取れていない
  • 新規事業やDXを推進したいが、経営層の合意形成に時間がかかる
  • 若手とのコミュニケーション、AI活用の浸透度に対する危機感

「手は尽くしているはずなのに、なぜか前に進めない」という感覚を抱えるリーダーたちが、業種の垣根を越えて本音をぶつけ合う。それが今回の座談会の実態でした。

付箋に書き出しながら議論する参加者


議論のリアル:組織をめぐる本音

「儲かっているのに、誰も喜んでいない」というパラドックス

ある老舗の日用品メーカーからは、原材料コストが大幅に高騰する中でも値上げが難しい主力商品を抱えながら、業績自体は好調という状況を共有。

しかし社内の空気は決して明るくない。「業績が良いのに社員が喜んでいない」という現象は、マーケティングの課題ではなく、組織・人事の課題として捉える必要があるのではないか──という問題提起に、他の参加者からも深い共感の声が上がりました。

BtoB業態ならではの「エンドユーザー不在」の壁

一方、卸売・BtoB業態の企業からは、また違った種類の壁が語られました。販売先(取引先)ありきのビジネスモデルであるため、エンドユーザー視点・マーケティング思考が構造的に希薄になりがちだという、業態そのものに根差した課題です。

さらに興味深かったのは、その企業が抱えるもう一つのジレンマです。業績自体は良好なため社員のマインドは総じて健康的である一方、オーナー企業ゆえに「聞こえの良い」施策(クレド策定や人事制度改革など)が、現場感を置き去りにしたまま進んでしまう──という矛盾が語られました。「業績が良いから」こそ、現場の違和感が見過ごされやすいという、好調企業ならではの落とし穴が浮き彫りになった瞬間でした。

分断を埋めたのは、システムではなく「対話の場」だった

参加者の中には自社の壁を実際に突破した事例を持つ企業も。ある食品メーカーでは、コロナ禍を機に営業とマーケティングの間に生まれた「顔が見えない」分断に対し、単なる説明会ではなく現場責任者自身が企画のオーナーとなる"対話の場"を新設。その結果、新商品の導入率を一気に引き上げることに成功したといいます。

「技術やリモートワークがどれだけ進化しても、最終的に組織を動かすのは人と人の対話である」という言葉に、多くの参加者がうなずいていました。

壁に貼り出された付箋によるディスカッションボード

オーナー企業ならではの「経営との壁」

複数の参加者から共通して語られたのが、オーナー企業特有の意思決定構造の難しさです。「3年後の収益をどう信じさせるか」「新規事業への冷ややかな視線をどうかわすか」といった、"LEVERAGE(事業投資)の壁"が、リアルな悩みとして次々に語られました。

その中で交わされた実践知のひとつが、「AかBかを選ばせるのではなく、Aだと思うのでこれで行きます、と結論から伝える」という施策の通し方。さらには、AIを使って仮想の決裁者を作り、提案に対する想定質問をあらかじめシミュレーションしておくという、生成AI時代ならではの"根回しの技術"も共有されました。

育てない前提の組織で、"人"はどう定着するのか

ジョブ型雇用を徹底する企業からは、成果を出せなければ数年で人材が離職していくという、育成コストをかけない前提の組織運用の実態が共有されました。合理的な経営判断ではある一方、「そもそも人を育てないという前提の組織で、"人"はどうすれば定着するのか」という問いが、参加者の間で静かに、しかし重く響きました。

効率と定着率、どちらを優先するのか。正解のない問いだけに、業種を超えて多くの参加者が自社に置き換えて考え込む場面となりました。

「愛社精神」をめぐる本音のぶつかり合い

座談会が最も熱を帯びたのは、「愛社精神はあるか?」という問いをめぐる議論でした。

「文句が出るということ自体が、愛社精神の裏返しではないか」という意見もあれば、「業績は伸びているが、タスクをこなすだけのマシンになっており、愛社精神は全く無い」という率直な声も。さらに「自社の商品には強い愛着があるが、経営の方針そのものには納得していない」というギャップの言語化には、業種を超えて多くの共感が集まりました。

愛社精神は一枚岩ではなく、「どのレイヤーへの愛か」によって全く違う顔を見せる──この夜、最も議論が深まったテーマのひとつです。

議論の様子


【総括】参加者が持ち帰ったもの

今回の座談会を通じて浮かび上がったのは、業種を越えて共通する、いくつかの構造的な論点でした。

  • 施策や制度を整えるだけでは組織は動かない。最終的に鍵となるのは人間関係そのものである
  • 経営の主観・好みによって施策の通り方が変わってしまう構造を、どう乗り越えるか
  • 資本力で大手に勝てない企業ほど、「ビジョンで勝つ」経営哲学が求められる

そして、複数の参加者が異口同音に口にしたのが、組織に必要な"翻訳"機能の欠如でした。

  • マーケ・営業・現場の間に立ち、翻訳・調整する専門機能──いわば「部門越境コミュニケーション部」的な部署が必要ではないか
  • トップの抽象的なビジョンを、現場が動けるレベルの言葉に変換する「社長の想いを翻訳する人材」が必要ではないか
  • さらには、そうした機能を後付けするのではなく、組織の部署配置・体制そのものを再構築する必要があるという、より根本的な声も上がりました

制度や施策の"内容"以前に、それを翻訳し、繋ぎ、届ける"機能"そのものが組織に欠けている──これは今回参加した7社に共通する、最も根深い論点だったと言えるかもしれません。

これらは、どの企業にとっても一朝一夕には解決できない、根深いテーマです。しかし、社外の実戦者と本音でぶつけ合うことで、「自社だけの問題ではなかった」という気づきと、次に踏み出すための具体的な視点を、参加者それぞれが持ち帰りました。

登壇者が語る様子


次回開催に向けて

『Leader's BAR &』は、参加企業全員が「主役」となり自社の課題に正面から向き合う場です。そしてその分だけ、名刺交換レベルでは決して得られない、濃密で実戦的なネットワークが生まれます。

もし今、あなたが──

  • 事業は一定の規模まで成長したが、成長スピードが鈍化していると感じている
  • 現状を打破したいと思いながらも、社内の壁に阻まれ、思うように動けていない
  • 社外に、本音で相談できる"同じ立場のリーダー"がいない

と感じているなら、次回はぜひ「主役」または参加者として、この秘密基地の扉を開いてみてください。次回開催情報は、YRK&公式サイトおよびトピックスにて随時ご案内いたします。是非ご期待ください。


■Leader's BAR &(リーダーズ バー アンド)とは
関西エリア限定・次世代リーダー向けの招待制ビジネスサロン。1開催につき参加企業全員が「主役」となり、自社のボトルネックを公開。社外の実戦者たちと共に、実践的な突破口(攻略法)を練り上げる、YRK&主催企画。


Leader's BAR & 次世代リーダー向け招待制ビジネスサロン

■会場協力
「ビストロ 隠」
住所:大阪府大阪市西区阿波座1-2-19 椿堂ビルヂング3F
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