Corporate ReBranding
日本最古の遊園地「浅草花やしき」が収益強化と事業拡大を目指す
企業ブランディング事例
株式会社 花やしき 様
CLIENT:株式会社 花やしき 様
業種:アミューズメント・エンターテインメント
案件:コーポレートブランディング / MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)策定 / インナーブランディング / アウターブランディング / 方針発表パーティー実施
浅草のランドマーク的存在である「浅草花やしき」は、日本最古の遊園地として長年にわたり親しまれてきました。3世代で訪れることのできる、あたたかみのある空間として、関東圏では特に大きな存在感を放っています。
そんな花やしきですが、2008年に株式会社バンダイナムコホールディングスへ事業が継承され、以降グループの一員としての歩みを始めました。バンダイナムコホールディングス全体で中期経営計画やパーパスが設定・進行されるなかで、「花やしきとしてどんな未来を描いていくのか?」を改めて見つめ直すタイミングを迎えていました。
また、市場環境としてはコロナ禍での外出制限、少子化、レジャーの多様化といった大きな社会変化の影響を受け、花やしきとしても変化に強い事業への転換が求められていました。既存の“遊園地”という枠を越えた事業成長を見据えて、経営理念の刷新が考えられていました。
こうした背景のもと、「株式会社花やしき」として、アルバイトも含む“全従業員が目指す場所”を明確にしたい。
そんなご担当者様の強い思いから、私たちYRK&は、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の策定に伴走させていただきました。
そして、MVVを従業員に発信・浸透させる第一歩となる、MVVの発表セレモニーについても、より浸透を深めるために伴走支援させていただきました。
・歴史ある遊園地というイメージが強く、社内外で固定観念が定着していたため、「これからの花やしき」に向けた統一された価値観やビジョンの再定義が求められていた。
・バンダイナムコグループの一員として、グループ全体の方向性とも矛盾しないMVVの策定が必須であった。
・アルバイト含む全従業員に、自分ごと化してもらえる“自社らしい言葉”での理念設計が必要だった。
・社内横断型プロジェクトチームによるMVV策定ワークショップの設計・実施
・新しいMVVを発表する「MVVセレモニー」の実施
・MVVの世界観を表現したムービーの制作
・「今の自分たちだからこそできること」「これから挑戦したいこと」を整理し、中長期的な成長戦略へとつながるMVVを明文化。
・単なる理念設計にとどまらず、MVVを起点とした既存事業の深化と新たな事業成長への土台を構築。
・アルバイト含む全従業員の間で、MVV/ムービー/セレモニーを通して“花やしきとして目指す姿”への一体感と挑戦意欲が醸成されつつある。
170周年を迎えた歴史あるブランドが、時代の変化に柔軟に対応し進化を遂げていくには、今ある事業を磨き直すだけでなく、「これまで自分たちが提供してきた価値」といった原点に立ち返ることが必要です。
その上で、「これからの花やしき」として、どんな価値を届けていきたいのか。今回のMVV策定は、まさにその問いに向き合い、未来へ向かう旗を掲げ直す機会となりました。
発表会では、MVV体現ムービーの上映を皮切りに、MVVメイキングトーク、ノベルティの紹介、懇親会を通じて、アルバイト含む全従業員の方々に、これまでの伝統と文化、そしてこれからの花やしきについて、共感し、自分ごととして捉えてもらう機会となりました。
これを機に、花やしき様は“浅草で長く愛されてきた存在”から、“なつかしいを新しく、世代をこえて笑顔をつむぐ会社”へと、提供価値を明確に大きく舵を切り始めています。
今後もYRK&は、花やしき様のパートナーとして、伝統を守りながらも新たな価値創造を共に実現していきます。
【YRK& STAFF】
・CREATIVE DIRECTOR:山本 哲也
・BRANDING STRATEGIST:須﨑 雅大
・CONSULTANT/PRODUCER:荒木 舞美