株式会社パイロットコーポレーション 様
中高生から愛される、独自性のあるブランドへ。
「neox GRAPHITE」リブランディング事例。
株式会社パイロットコーポレーション 様
CLIENT:株式会社パイロットコーポレーション 様
業種:筆記具メーカー
案件:商品リブランディング、ブランドコンセプト策定、SNSマーケティング、広報戦略

シャープ替芯市場で上位3社の一角を占める株式会社パイロットコーポレーション(以下、パイロットコーポレーション)の「neox GRAPHITE」。
市場では2021年ごろから、競合各社が芯や芯ケースのリニューアルを実施していました。この状況下で「neox GRAPHITE」は、価格・芯・芯ケースの形状を変えることなくブランド価値の再定義に取り組むことに挑戦をしました。
YRK&は、生活者のニーズとインサイトに対し、より的確に応えるため、パイロットコーポレーション様の製造・商品企画・営業・マーケティングによる部門横断型プロジェクトチームを発足。
定量・定性調査で中高生の学習行動や情報接点(SNS・友人間の共有)を把握するとともに、共創型ワークショップを重ね、ブランドの課題抽出→存在意義の再定義→ブランドコンセプト策定→コミュニケーション戦略立案までを一気通貫で伴走しました。
製造・企画・営業・マーケティングなど部門横断のメンバーが参加する共創型ワークショップ(ブレインキャンプ)を実施。
長年培ってきた筆記性能の強みを棚卸しし、ブランドの本質的価値を再確認しました。
さらに、中高生を対象とした定量・定性調査を通じ、ターゲットの意識と行動を深く分析。

「機能性へのこだわり」「SNSや友人間での情報共有」「“自分の努力を支えてくれる道具”への共感」などのインサイトが明らかになりました。
こうした調査結果を踏まえ、ブランドの機能的価値である「なめらかさ」「汚れにくさ」「濃さ」の中から、特に“なめらかで早く書ける”という特性を「テストで実力を発揮する助け」として本質的価値を再定義。
その結果、ブランドコンセプトは『テストに立ち向かう学生を支える』に合意決定。
ここでコミュニケーションワードとしての「テスパ(テストパフォーマンス)向上」が誕生しました。

再定義した「テストで実力を発揮する助け」をユーザーにも実感してもらうために、部活動という学生のリアルな舞台を活かしたコラボレーション施策を展開。
東西の強豪校、同志社香里中学校ダンス部と流通経済大学付属柏中学校・高等学校吹奏楽部とコラボレーションし、学生たちが撮影本番に挑む姿を描いた動画を制作。
ブランドメッセージ「本番に、強くなれ。」を通して、
neox GRAPHITEが“挑戦する学生を支える存在”であることを発信しました。
発売に合わせ、13〜17歳をターゲットにTikTok広告を配信。
ダンス動画・コメント動画の2種類を展開し、
動画完視聴率やエンゲージメント率も高く、ターゲットとの共感形成に成功しました。

・機能から意味へ。ブランドの存在意義を再定義する基盤が構築
「高純度グラファイト」という機能価値中心だった従来の訴求を、「テストに挑む学生が本番で実力を発揮することを支える」という生活者価値へと転換。
単なる表現変更ではなく、ブランドの存在意義そのものを再定義することで、価格やスペック比較に左右されないブランド経営の土台を築くことができました。
・部門を越えて共有できる、ブランドの判断基準が確立
「テスパ(テストパフォーマンス)向上」という明確なブランド軸を設定したことで、 商品開発・販促・クリエイティブ・PRなど、部門や施策を横断して 「この判断はneox GRAPHITEらしいか」という共通の判断基準が社内に形成されました。 これにより、属人的・場当たり的な意思決定から脱却し、 一貫性をもってブランドを運営できる状態を実現しました。
・テスパを軸に、未来のブランドアクションを構想できる状態へ
「テスパ向上プロジェクト」という長期テーマを掲げたことで、 短期キャンペーンの積み重ねではなく、 ブランドとして何を継続的に積み上げていくべきかを議論できる共通言語が生まれました。 その結果、中長期のアクションプランや協業施策を構想できる環境が整い、 ブランドを“育て続ける”ためのブランディング視点が強化されました。
「テストに強いシャープ替芯」というブランド軸のもと、中学生を中心とした次世代から“本番を支える存在”として共感され、選ばれるブランドを目指します。
認知拡大を起点に、ブランドとの接点を広げながら、「知っている」から「使い続けたい」へと関係性を深化。neox GRAPHITEのファンを着実に増やしていきます。
シャープ替芯にとどまらず、相性の良い筆記具との連携を通じて、中高生の学習体験全体を支える存在へと進化。パイロットブランドの未来価値を担う役割を果たしていきます。
【YRK& STAFF】
・CONSULTANT / PRODUCER:石嶋 久稔 / 谷口 澄奈
・BRAND CREATIVE DIRECTOR:二宮 康朗
・BRANDING STRATEGIST:福田 海
・Communications Planner:坂下 愛美