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成功するリブランディングの裏には“脱広告” 強いブランド育成のために、「今までの広告習慣」を越えることはできるか?

ReBRAND2019/12/25

セミナー概要

もはや、実施が当然になっている広告展開。本当に必要ですか?いつまでやり続けますか?

私たちが、お客様のブランドコンサルティングに取り組ませていただく際、ある大きなゴールを示すことがあります。それは、「広告を打たなくていい状態」です。

ブランドがお客様に愛され信頼関係が築けると、愛用者は増え、ビジネスはストック化(安定)します。また自然とその価値は伝達され、新しいお客様を呼び込みます。さらにその信頼関係は、次なる商品への声を集め、新商品や新サービスさえもお客様とともに開発していけるのです。

毎年当たり前のように広告展開を行っているこの状況、果たして正解なのでしょうか。今、改めてその価値を見直し、ブランドの活動そのものも見直すタイミングを迎えている商品は少なくないはずです。

今回のセミナーでは、そんな習慣化してしまっている広告展開のリスクと、それらにいち早く気付き、ブランド価値を再定義した成功事例を元に、広告そのものの価値に迫っていきます。今までの常識は、これからの非常識になっていくかもしれません。是非ご期待ください。

今回のセミナーも好評のうちに終了いたしました。本セミナーのテーマは「成功するリブランディングの裏には“脱広告”。~『今までの広告習慣』を越えることはできるか?」。

まず、クリエイティブディレクター戸田より、「強いブランド育成のために、越えなければならない3つの壁」をテーマにそれぞれを解説。

第一つ目の「情報の壁」では、日本の企業のほとんどが「ブランド」は広告で作れるという思い込みがあることを指摘。ところが、消費者側から企業の思考が見えるようになった現代は、消費者との全てのタッチポイントで「ブランド戦略」が必要に。二つ目の「思考の壁」では、「連続的成長」ではなく、「本質的成長」の重要性、つまり「将来どうありたいか」を元にバックキャスティングで「現在」を考えるという思考方法を紹介。三つ目の「会社の壁」は、「かたい思考」と「やわらかい思考」の両方が大切であり、「提案型」から「共創型」へのシフトなど、予測不能なこの時代で勝ち残るためのカギを探りました。

次に、シニアブランディングストラテジスト木村より、実際のプロジェクトの設計について事例を交えながら解説。

ブランディングがうまくいかない原因は、広告の延長線上で考えてしまうことだと説明。まずは「本質」に立ち返り、「共創型プロジェクト」で判断基準を揃え、「ブランドの一貫性」を生み出すことの重要性を説きました。そしてアップル、スターバックス、バルミューダなどの事例や、当社での実際のプロジェクトステップが紹介され、「提案型」ではなく「共創型」で取り組む大切さが伝えられました。

続いて、ブランディングストラテジスト石嶋からは、「なぜ“本質”が大切な時代なのか?」。モノの豊かさ、心の豊かさから、社会の豊かさを求めていく日本の変遷を追い、企業や商品、サービスの在り方が大きく変わることを指摘。もはや、生活者の声から、商品やサービスを作り出すことはできず、商品やサービスから生活者の新たなウォンツを作り出すことの必要性が説明されました。

最後に、アソシエイトクリエイティブディレクター大西から、日本の広告の歴史を振り返えった上で、今や広告でモノを売ることに限界が来ており、企業に求められるのは「存在価値」であると解説。環境とともに著しく変化する「What」「How」ではなく、その軸となる「Why」を明確化することが重要とのこと。本質に立ち返り、何のために存在するのか、を発信し、企業としての姿勢やふるまいが重要視される時代であることを示し、締めくくられました。

ご参加されたお客様からは「説明が分かりやすく、ためになった」「自社で合致する事柄もあり、参考になった」と大変ありがたいお言葉をいただきました。

次回大阪では2月13日(木)、東京では2月20日(木)に開催を予定しております。

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